87才の母が施設でお世話になっています。月に二回ほど面会に行き色々と話をします。
施設入所の母の荷物といえば、季節ごとの入れ替えがありますが、とても少ないです。そんな母に片付けのことを話してみました。
すると、意外な言葉が返ってきました。
母の荷物は整理タンス一つだけ
施設でお世話になっている母の部屋には、衣類は整理ダンス一つに入るだけです。季節ごとの入れ替えはしているので、その倍ともいえますがとても少ないです。
寝具やおむつなども置いてあります。
一つの部屋の中にベッドとトイレ・洗面台がついています。腰高の整理タンスが一つと衣類収納ケースが3つ。
家具はベッドとテレビと二人かけソファーだけです。
もちろん、家を処分して施設に入居したわけではないので、荷物は残っていますが、それがなくても生活していける状態です。
こうしてみると、生活に必要な物以外がほとんどありません。写真と本が少しだけ。
施設でいらない物は不用品?
実際に家で生活していると、物が増えてきますが、その半分は生活にはなくても困らないけれど、あったら嬉しいという物に分類できるようです。
母の生活を見ていると、趣味の物がほとんどありません。自分の好きなことをすればいいのにと思うこともあるのですが、年齢が高くなってくると、新しいことを始めるというのが億劫になるようです。
そんな母に我が家の片付けの話をすると、意外な言葉が返ってきたんです。
「いらないと思うどうでも良いような物でも、この年になるとよりどころになる。なんでも捨てればいい物でもない。」
新しいことを生み出すということが難しい年齢となった母にとっては、今までのことを振り返ることが今の楽しみであって、その手助けをしてくれるのが、過去の物たちなのかなと思います。
我が家の不用品は、捨てるべき物?
最近の風潮として、物は捨ててスッキリさせる・新しく買い換えるという物があるように思います。
もちろん、必要がなくなったら捨てることが必要ですが、捨てていいのか迷う物ってあります。そんな迷う物に対する執着が良くない物だと感じていた私にとって、母の言葉は30年後の自分なのかなと思うと、迷う物の扱いが大事に思えてきます。
物は捨てないと、どんどん増えてくる?
もちろん増えてきた結果、片付かない部屋ができあがるのですが、これって買うことを前提としているように思います。
買う時に一度ブレーキをかけ増やさないという視点が必要です。なので、母の今の生活を見てマイルールをつくりました。
ヒントが一杯で参考にしているブログ達▼
50代の私のマイルール
- 物を捨てるかどうか迷う物は、一時置き
- 物を収納する場所があれば迷ったら置いておく(収納場所の整理)
- 置いておく場合は、一目で見てわかるようにしておく(見える化)
- 物を買う時には、一呼吸置いてよく考える(すぐ買わない)
50代の私に、87才の母は今の年齢(50代)が一番良い時だよと言います。
私にとっては、体力も衰えてくるし、色々な不都合ばかりが見える年齢ですが、母の視点(87才の視点)から見ると、今が一番といいます。
年齢を戻すことはできません。ならば、今が一番良いと思える毎日を過ごすことも大事なんだなと気づかされました。